肋骨骨折(ろっこつこっせつ)

肋骨が折れたり亀裂(ひび)が入ったりしたものを肋骨骨折といいます。

肋骨骨折(ろっこつこっせつ)

 肋骨骨折とは。胸部の外傷のうち、肋骨が折れたり亀裂(ひび)が入ったりしたものを肋骨骨折といいます。

軽くひびが入った程度では、そのままにしていても数週間で骨折部が癒合し、もとどおりになるので心配いりません。しかし、骨の折れた部分が肺や胸膜を傷つけてしまうと、胸膜腔内に肺から漏れた空気がたまる外傷性気胸や、血液がたまる外傷性血胸を起こして、呼吸困難などの生命にかかわる症状をまねく恐れがあります。

肋骨骨折の症状

肋骨骨折が起こると、その部分が痛み、とくに深呼吸をしたときに、痛みが強くなるように感じます。外見的な異常がなくても、骨折した骨の一部が肺や胸膜を傷つけたり、突き刺さったりすると、胸膜腔内に肺から漏れた空気がたまる外傷性気胸や、血液がたまる外傷性血胸を起こす恐れがあります。気胸や血胸によって肺が圧迫されると、胸痛や呼吸困難などを起こして、生命にかかわる危険な状態となるので、すぐに医師の手当てを受けなければなりません。

骨折の状態には、骨に亀裂が入るだけで、骨の位置がずれたりしていない不完全骨折と、骨が完全に折れて位置がずれてしまう完全骨折があります。ときには、完全に折れた骨が胸壁を破って外部に飛び出してしまうケースもあります。

また、骨が1か所だけ折れたり亀裂が入ったりするものを単発骨折、2か所以上折れたり亀裂が入ったりするものを多発骨折といいます。多発骨折では、痛みと胸郭の変形が起こりやすく、そのために、呼吸が苦しくなることがあります。

どのタイプの骨折であっても注意したいのが、息を吸うと胸がへこみ、息を吐くと胸が膨らむといった異常な胸郭の動きです。これは、胸郭動揺(フレイルチェスト)と呼ばれ、1本の肋骨の2か所以上が骨折していたり、3本以上の肋骨が連続して折れているときに起こりやすいものです。治療が困難な重症なので、至急、医師の手当てを受ける必要があります。

肋骨骨折の原因

肋骨骨折の原因は、転倒や衝突など、外から力が加わって、胸部が打撃や圧迫を受けたときに起こります。

肋骨骨折の合併症

肋骨骨折の合併症としては、折れた肋骨が突き刺さるなどして肺が損傷を受けると、胸膜腔内に肺から漏れた空気や血液がたまる外傷性気胸・血胸を起こし、呼吸困難に陥って、生命が危険な状態になることがあります。

出血が多いと、出血性ショックを起こすことがあります。ショック状態になると、顔の表情がぼんやりとして、目がうつろな感じになり、顔面蒼白で唇は紫色になります。脈の打ち方は弱々しいものの頻脈となり、血圧が下がり、呼吸は浅く速くなります。ひどい場合は、意識がもうろうとし始め、けいれんしたり、失神することもあります。 

肋骨骨折の検査

骨折の有無と状態は、ふつうX線撮影で確認できます。ぶつけたところが痛むので打撲傷かと思い込んでいたところ、X線撮影をしてみたら骨折が見つかったというケースもあるので、胸部が打撃や圧迫を受けたときは、慎重に症状を観察し、早めに受診しましょう。

肋骨骨折の治療

肋骨骨折の多くは、圧迫包帯を巻いて患部を固定し、安静にしていれば、ふつう2~3週間で骨折部が癒合します。骨に軽くひびが入った程度では、そのままにしていても数週間で骨折部が癒合しもとどおりになるケースもあります。ただし、胸の痛みは骨折部が癒合したあとも続くことがあるので、痛みがある間はできるだけ安静を保つようにします。

骨が完全に折れて位置が大きくずれている場合や、折れた骨が胸壁を破って外部に飛び出してしまった場合は、骨をつないだり、もとどおりの位置に戻したりする手術を行ないます。

折れた骨が突き刺さるなどして肺や胸膜が損傷し、外傷性気胸・血胸を起こしている場合は、一刻も早く病院で、胸腔トロッカー(チェストチューブ)と呼ばれる管を挿入して胸膜腔内に漏れ込んだ空気や血液を抜き取る処置を受けます。

胸郭動揺(フレイルチェスト)の場合も至急、医師の迅速で的確な手当てを受ける必要があります。

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