大動脈縮窄症(だいどうみゃくしゅくさくしょう)
大動脈縮窄症(だいどうみゃくしゅくさくしょう)
大動脈縮窄症とは、先天性心臓病のひとつで、大動脈の一部にくびれ(縮窄)があり、そこから先へ血液が流れにくくなる病気です。そのため、くびれの手前の部分の血圧が高くなります。左腕にいく血管が分岐する部分にくびれを生じることが多く、上半身は高血圧に、下半身は低血圧になります。
大動脈縮窄症の症状
大動脈縮窄症の症状としては、この病気の約3分の2は、ほかの先天性心臓病を合併します。とくに心室中隔欠損症と動脈管開存症の両方を合併する例が最も多くみられます。合併症があると、生後3か月ごろまでに心不全を生じることが多く、呼吸困難があらわれます。そのため、早期の手術が必要となります。
単独で起こった場合、多くは軽症で症状もありません。年長児か成人になってから血圧検査で発見されることが多いものです。
大動脈縮窄症の合併症
大動脈縮窄症の合併症で多くみられるのが、心室中隔欠損症と動脈管開存症です。どちらも先天性心臓病です。
心室中隔欠損症は、右心室と左心室を隔てる壁に孔があいているものです。そのため、左心室から右心室や肺動脈に酸素の多い血液が流れ込み、左心室と左心房が拡張します。
動脈管開存症は、胎児期にはあるけれども出生後自然に閉じる動脈管が、開いたまま残っている状態です。動脈管は大動脈と肺動脈をつないでいるため、大動脈から肺動脈に血液が流れ、肺動脈が拡張します。
大動脈縮窄症の検査
大動脈縮窄症の検査は、腕と脚の血圧検査で診断できます。重症度や合併症を調べるためには、心臓カテーテル・造影検査が行なわれます。
大動脈縮窄症の治療
大動脈縮窄症の治療は、新生児期、とくに心室中隔欠損症を合併して重症の心不全になっている場合は、通常、2回に分けて手術が行なわれます。1回目の手術で大動脈の縮窄部を広げ、1歳以降に2回目の手術をして心室中隔欠損を閉鎖します。合併症がない場合は、1~5歳くらいで手術が行なわれますが、できるだけ2歳までに手術を受けたほうがよいでしょう。
大動脈縮窄症の予防
大動脈縮窄症の予防は、先天性心臓病は妊娠2か月ごろまでに起こります。したがって、妊娠初期には風疹などのウイルス感染症にかからないように注意する必要があります。X線検査を受けたり薬を使用する場合は、医師に妊娠していることを告げるようにします。
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