ツツガムシ病(つつがむしびょう)

ツツガムシ病とは、リケッチアという微生物が感染して起こる病気のひとつです。

ツツガムシ病(つつがむしびょう)

ツツガムシ病とは、リケッチアという微生物が感染して起こる病気のひとつで、病原微生物はツツガムシ病リケッチアと呼ばれます。

ツツガムシ病はわが国で、新潟、秋田、山形3県の河川流域で夏季に起きる風土病として古くから有名でした。特有の刺しあと、発熱、発疹などの症状があらわれ、死亡率は30%に達していました。

新型ツツガムシ病は河川流域に限らず、山ややぶの中でも感染が起きています。東日本では春と秋、山菜とりとキノコ狩りの季節に、西日本では秋から冬にかけて、ミカン狩りの季節にあらわれます。発生時期に違いがあるのは、東日本と西日本のツツガムシの種類が違うことが関係しています。

近年、農薬の使用をやめる動きがでているため、野ネズミがふえて、ツツガムシ病が増加する傾向にあります。

ツツガムシ病の症状

ツツガムシ病の症状は、ツツガムシ病リケッチアに感染してから、発症するまで5~14日かかります。

寒気とともに38~39℃の発熱が起こり、2~3日で40℃前後になります。発熱とともに頭痛、筋肉痛、目の充血などが起こり、その2~4日後、全身の皮膚に直径2~5mmの赤い発疹がまばらにあらわれます。

ツツガムシは乳房、わきの下、外陰部、お尻、鼠径部などのやわらかい部分を好んで刺すため、これらの部位に刺し口(刺されたところ)が1~2か所みられるのがふつうです。刺し口ははじめ、はれて赤くなる程度ですが、やがて水疱ができて潰瘍となり、発病するころには黒いかさぶたで覆われます。また刺し口の近くのリンパ節がはれます。

発疹は3~4日のうちに最もひどくなり、そのあと徐々に消えます。高熱は10日前後続いて、徐々に下がります。

ツツガムシ病の原因

ツツガムシ病の原因は、ツツガムシ病リケッチアの感染により起こります。

ツツガムシ病リケッチアは、野ネズミを宿主とする病原微生物です。同じく野ネズミに寄生するツツガムシは、毛ダニ、赤ダニとも呼ばれるダニの一種で、幼虫時に1度だけ温熱動物の血を吸う習性があります。この野ネズミの血を吸ってリケッチアをもっているツツガムシの幼虫が人を刺すと、刺された人が感染します。

ツツガムシ病の検査

ツツガムシ病の検査は、河原、山、やぶなどに出かけたという情報と、特有の刺し口、リンパ節のはれなどの症状から診断され、診断を確定するために血液の抗体検査が行なわれます。

ツツガムシ病の治療

ツツガムシ病の治療は、抗生物質のテトラサイクリンかクロラムフェニコールが有効です。これらの坑生物質を用いると、数日で平熱に戻ります。

ペニシリンやセファロスポリンは効果がありません。手遅れでなければ死亡する恐れはありませんが、投与される抗生物質が適正でないと重症に陥る場合もあり、古典的ツツガムシ病の場合は命を落とすこともあります。

抗生物質の服用を医師の指示通りに続けないと、再発しやすくなります。

ツツガムシ病の予防

ツツガムシ病の予防ワクチンはありません。

ツツガムシ病リケッチアをもつツツガムシが多い地区に入る場合には、ダニが近づかないように虫の忌避剤のフタル酸ジメチルや安息香酸ジブチルなどを衣服に噴霧し、露出する皮膚にはこれらの薬剤の軟膏を塗ります。

殺虫剤で土地の消毒を行なうには、殺虫剤が大量にいるため効率が悪く、ツツガムシの卵には効果がないため、実際的な予防策ではありません。

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