多発性硬化症(たはつせいこうかしょう)

多発性硬化症は、髄鞘が何らかの異常な反応で壊れてしまう病気です。

多発性硬化症(たはつせいこうかしょう)

多発性硬化症とは。神経線維は、電気信号を伝達する電線にあたる軸索と呼ばれる線維の束と、ほかの神経線維と絶縁するために軸索をくるむ髄鞘からできています。多発性硬化症は、この髄鞘が何らかの異常な反応で壊れてしまう(脱髄してしまう)病気です。日本では人口10万人に対し2~4人の発症がみられます。男性より女性に多く、発症年齢は20~40歳代をピークとします。欧米では人口10万人に対して30人~60人の発症があるといわれています。

多発性硬化症は、悪化する時期(憎悪期)と回復または落ち着く時期(寛解期)のサイクルを繰り返して進むので、病状が進行するのに比較的時間がかかります。急性の視力障害、歩行障害、知覚運動障害・失調、筋力低下、手のふるえ、尿失禁などが主な症状です。

多発性硬化症の症状

多発性硬化症の症状は、多彩な症状を示しますが、症状が悪化と回復を繰り返すのが特徴です。また、すべての症状が同時に起こるわけではなく、ある症状が突然あらわれたり消えたりします。目の異常と脊髄障害の頻度が高いのが特徴です。

最初にあらわれやすい目の症状では、視力の低下、ものが二重に見える複視、眼が細かくゆれ動く眼振などがあげられます。さらに歩行障害、手足のしびれ、手足のふるえと脱力、感覚障害、めまい、嚥下[えんげ]困難(ものが飲み込みにくい)、排尿・排便の困難、尿失禁などの症状が出てきます。また妊娠や出産、かぜや心労などがきっかけになって、症状があらわれたり病状が悪化したりすることもあります。

多発性硬化症の原因

多発性硬化症の原因は、なんらかの免疫反応の異常で脱髄が起こるとされています。

多発性硬化症の検査

多発性硬化症の検査については、複数回の発作があり、いろいろな症状が進行していることなどで推察できます。症状のあらわれかたによって、脱髄の場所を知ることもできます。診断には眼科的検査、髄液検査、血液検査、筋電図、脳波、X線CT、MRIなどを行ないます。

多発性硬化症の治療

多発性硬化症の治療については、根本的な治療法はありません。憎悪期や急性の場合には、炎症をおさえるために副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤の投与が行なわれます。寛解期や慢性化した症状には、症状にあった薬物療法が行なわれます。また運動障害に対してはリハビリテーションも行なわれます。

感染症、妊娠、出産、心労などが引き金になって病状が悪化したり、発症したりするので、注意が必要です。

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