耳硬化症(じこうかしょう)
耳硬化症(じこうかしょう)
耳硬化症とは、内耳の前庭窓に接するあぶみ骨の底部に増殖や固着が生じて動かなくなり、耳小骨の振動が内耳に伝わらなくなるために、難聴を起こす病気です。徐々に聴力が低下しはじめますが、中年の女性に多くみられます。
耳硬化症の症状
耳硬化症の症状としては、明白な原因がないのに、しだいに聴力が低下してきます。女性の場合は妊娠や出産前にとくに低下します。ときに、静かなところよりも騒がしいところの音の方がよく聞こえるウイリス錯聴という症状が起こることもあります。
耳硬化症の原因
耳硬化症の原因としては、あぶみ骨や前庭窓の付近に骨性の増殖が起こるためとされています。生まれつきの場合をあぶみ骨固着症といいますが、耳硬化症では後天的に発生して、青年期を過ぎてから起こるのが一般的です。
日本人にまれであることから人種差があるとされていました。しかし、近年、日本人にもみられることから、生活、とくに食生活の欧風化が原因ではないかとも考えられています。しかし、遺伝的な素質や骨の代謝異常が一般的な原因です。
耳硬化症の合併症
耳硬化症の合併症としては、内耳の周囲の骨にも発生して、内耳性難聴を合併することがあります。
耳硬化症の検査
病歴や聴力低下の経過を参考に、聴力検査の一部である骨導検査を実施して診断されます。画像検査(高分解能CT)でも、硬化の範囲がわかることがあります。
耳硬化症の治療
耳硬化症の治療としては、手術によって聴力は回復を行います。まず、かたくなったあぶみ骨の上部を切除して、あぶみ骨底板に小さな孔をあけ、そこから人工の代用耳小骨を装着します。特に高度な技術を要求される手術なので、専門医で受けることが望まれます。
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