細気管支炎(さいきかんしえん)
細気管支炎(さいきかんしえん)
気管支は主気管支、肺葉気管支などと、いくつにも枝分かれを繰り返しながら細くなり、最後に肺胞につながりますが、末端に近い部分を細気管支と呼びます。
乳幼児、とくに生後6か月未満の乳児に、気道の奥のほうで炎症が起こり、とくに細気管支に炎症が強い場合を、細気管支炎といいます。
細気管支の内壁に広く炎症が起こり、年長児から70歳代までの幅広い年齢層にあらわれるびまん性汎細気管支炎に対し、ウイルス感染によって乳幼児に起きる細気管支炎を、急性細気管支炎と呼ぶこともあります。
細気管支に炎症が起きると、内壁の細胞が集まって浸潤[しんじゅん]を起こしたり、むくんだりして、内腔が狭くなるため、空気の出入りが悪くなり、呼吸困難が起こります。
細気管支炎の症状
細気管支炎の初期は、鼻水やせきがでる一般的なかぜや急性咽頭炎、喉頭炎の症状です。
しだいに、呼吸が苦しくなり、1分間の呼吸数が30以上にもなる呼吸促迫、呼吸のときのゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴が起こります。
息をするのがやっとという状態で、お乳も飲めなくなってきます。
赤ちゃんは息苦しさを訴えることはできないため、呼吸促迫が呼吸困難が起きている証拠になります。
呼吸をするときに小鼻が膨らんだり、顔色が悪くなり、チアノーゼ(唇、頬、耳たぶ、爪の色が、紫がかったぶどう色をしている状態)が起こることもあります。
急性細気管支炎は喘鳴があるため、気管支ぜんそくと間違われやすいのですが、気管支ぜんそくよりも喘鳴が強く、長引きます。
このような状態は3日ほど続いて、自然に治ることが多く、熱はふつう、あまり高くなりません。
細気管支炎の原因
細気管支炎の原因のほとんどは、かぜ症候群を起こす病原微生物のひとつであるRSウイルスが、気管支の末端部の細気管支に感染して起こります。
細気管支炎の検査
急性細気管支炎の検査は、症状と聴打診、胸部X線撮影などにより診断できますが、気管支ぜんそくとの鑑別がむずかしい場合があります。
細気管支炎の治療
細気管支炎の治療は、現在のところ、原因となるRSウイルスに有効な薬剤はないため、点滴や酸素吸入などを行なって様子を見ます。
悪化を防ぐため、細気管支の内腔を広くする作用のある副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤と、細菌感染をおさえる抗生物質を用いることもあります。
まれに強い呼吸困難を起こして、人工呼吸器が必要な場合もみられます。
しかし、重い状態が1週間以上続くことはほとんどありません。
それ以上長引く場合は、ほかの病気が疑われます。
赤ちゃんがかぜ気味で、呼吸するのが精いっぱいで、眠れなくなったりしたら、早く病院に連れていくようにしましょう。
また、細気管支炎は、肺に慢性の病気を残すことがあるので、治ったあとも定期的に診察を受けるようにしましょう。
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