成長ホルモン分泌不全症(せいちょうほるもんぶんぴつふぜんしょう)
成長ホルモン分泌不全症(せいちょうほるもんぶんぴつふぜんしょう)
成長ホルモン分泌不全症は、成長ホルモンの分泌が低下しているために骨の成長が止まり、低身長になる病気です。以前は下垂体性小人症と呼ばれていました。低身長とは、さまざまな原因で身長が伸びないもののことで、年齢別平均伸長より20%あるいは2SD(標準偏差)以上低い場合を目安としています。
出生時の身長、体重は少なくなかったのに、成長とともに身長がいつまでも伸びなかったり、著しく低い場合には、早めに受診しましょう。
成長ホルモン分泌不全症の原因
成長ホルモン分泌不全症の原因は、成長ホルモンは発育期に欠かせないホルモンで、下垂体前葉にある成長ホルモン産生細胞でつくられています。このホルモンの分泌低下が原因ですが、腫瘍[しゅよう]など下垂体の病変がもとになっていることがあります。
成長ホルモン分泌不全症の症状
成長ホルモン分泌不全症の症状は、身長が伸びず、著しい低身長を示します。ただし、からだや手足の均整はとれていて、知能も正常です。
骨盤位分娩や仮死状態で生まれた子どもに、その後、徐々に身長発育の遅れが目立ってくる例が多いようです。
成長ホルモン分泌不全症の検査
成長ホルモン分泌不全症の検査は、手のX線撮影で骨成熟(骨年齢)を調べ、成長ホルモンの分泌機能検査を行ないます。成長ホルモンは眠っているときに多く分泌されるので、睡眠中や、成長ホルモンを分泌させる薬剤の使用後に測定します。さらに、X線CTやMRIで、脳に病変がないかどうか確かめます。
成長ホルモン分泌不全症の治療
成長ホルモン分泌不全症の治療としては、遺伝子工学によって大腸菌でつくられたヒト成長ホルモン剤を、週2~7回、注射します。年齢が低いうちに治療を開始するほど、効果が上がります。
成長ホルモン以外のホルモンも低下している場合は、それに対する薬物療法も行なわれることがあります。
薬の使用によって身長は伸び始めますが、食事から十分な栄養をとることも大切です。とくに、たんぱく質の豊富な食品を積極的にとるよう心がけます。
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