ネコひっかき病(ねこひっかきびょう)
ネコひっかき病(ねこひっかきびょう)
ネコひっかき病とは、ネコにひっかかれたり、かまれたりしたあと、傷口に近い部分のリンパ節が長期間はれる病気です。
ある種の細菌かウイルスの感染によって起こると考えられ、最近ではロカリマという細菌が病原微生物と推定されています。
ネコ自体は媒介するだけで発症しません。人間は年齢に関係なく発病しますが、ネコと接触することの多い子どもに多発します。季節的には秋から冬にかけて多くみられ、家庭内発生や小流行が起こる場合もあります。
ネコひっかき病はヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、カナダなど世界各地でみられます。
ネコひっかき病の原因
ネコひっかき病の原因は、ある種の病原微生物がネコを媒介にして、人に感染して起こる病気です。病原微生物はロカリマと呼ばれる細菌と推定されています。原因となる病原微生物は、ネコがひっかいたりかんだりした傷口から人の体内に入ります。
大人にも感染しますが、子どもはネコと接触することが多く、扱い方がよくわからずに攻撃を受けやすいため、大人よりも多く起こると考えられます。
ネコひっかき病の症状
ネコひっかき病の症状は、ネコにひっかかれたり、かまれてから3~7日間の潜伏期間(感染してから症状があらわれるまでの期間)のあと、傷あとが赤くはれてきます。
はれがあらわれてから少し遅れて、傷あとに近いところのリンパ節がはれてきます。ネコに傷つけられる部位は手が多いため、主にひじ、わきの下、首のリンパ節がはれて1~5cmほどの大きさにふくらみ、押すと痛みを感じます。
ひっかき傷の部分に赤紫色の発疹や小さい水疱ができ、化膿したり、小さい潰瘍になることがありますが、自然に治ります。
ネコひっかき病が起きた人の3人に1人程度の割合で発熱、倦怠感などの症状があらわれ、2人に1人程度の割合でリンパ節の化膿が起こります。
リンパ節のはれは2~4か月続いたあと、自然におさまります。ときには半年から1年にわたってはれが続いたり、化膿して破れる場合もみられます。
特殊な病型として、まれに眼リンパ節や扁桃腺がはれたり、脳膜脳炎を起こすことがありますが、後遺症を生じないで治ります。
ネコひっかき病の検査
ネコひっかき病の検査については、ネコにひっかかれたり、かまれたりしたという説明と症状から、ネコひっかき病と診断がつきます。
ネコひっかき病の治療
ネコひっかき病の治療は、抗生物質のストレプトマイシン、テトラサイクリンが有効です。早めに治療すれば、化膿も防げます。
リンパ節のはれには冷湿布などが用いられます。
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