メッケル憩室(めっけるけいしつ)
メッケル憩室(めっけるけいしつ)
メッケル憩室とは。憩室とは腸の内壁が袋状にふくらんで外側に突出したものをいいます。メッケル憩室は、回腸の回盲部から1m以内に発生する先天性の憩室です。
メッケル憩室の症状
メッケル憩室の症状は、憩室の内側の粘膜には胃粘膜や大腸粘膜、膵臓の組織などがまぎれこんでいることもありますが、多くの場合、憩室自体は無症状です。
しかし、憩室に腸の内容物がたまって炎症を起こすと(憩室炎)、出血したり、へその下や左下腹部の痛み、便秘、嘔吐など腹痛の起こる部位を除いて虫垂炎に似た症状がでます。
出血の程度は、肉眼ではわからないものから便に血液が付着したり、下血となるものまでさまざまです。憩室炎を起こしていない場合でも、憩室内にたまった腸の内容物が細い血管を傷つけると出血し、腹痛、下痢、腹部不快感をともなうこともあります。
また、憩室が穿孔し(孔があく)、腸の内容物が腹腔内にもれて腹膜炎を起こすこともあります。
メッケル憩室の原因
メッケル憩室の原因は、生後は腸から離れるはずの臍[さい]腸管の一部が残り、回腸の内腔につながってできるとされています。
メッケル憩室の合併症
メッケル憩室の合併症は、憩室炎、憩室穿孔、腹膜炎、腸閉塞、腸重積、回腸の消化性潰瘍などを合併することがあります。
メッケル憩室の検査
メッケル憩室の検査は、小腸のX線造影検査や血管造影検査などのX線検査、シンチグラフィーなどが行なわれます。
メッケル憩室の治療
メッケル憩室の治療は、無症状の場合は治療の必要はありません。ときどき痛みが起こる場合は、繊維の豊富な食物を多くとって便秘を防ぎ、進行させないことと合併症を起こさないことが大切です。
憩室炎、憩室穿孔、腸閉塞が起こったときは点滴をし、感染を防ぐために抗生物質が用いられます。また、腸重積が起こったときは、肛門からバリウムを注入し、X線透視下でバリウムの高圧浣腸による整復が行なわれます。いずれのケースもこの治療でよくならない場合は、手術が必要です。
出血した場合は、点滴や輸血が行なわれます。この治療で自然に止血することもありますが、止血しない場合、あるいは出血を繰り返す場合は手術が必要です。
メッケル憩室の予防
メッケル憩室の予防は、便秘をしないことが大切です。そのためには、食事や睡眠を規則正しくとって、毎朝、決まった時間の排便を習慣づけましょう。また、食物繊維や乳酸菌を多く含む食品をとったり、適度の運動も大切です。乳幼児の場合は、手の親指の下の部分で、S状部や直腸部、横行・下行・上行結腸部をさすったり、指圧の要領でマッサージするのも効果的です。
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