くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)
くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)
くも膜下出血とは、脳出血や脳梗塞と同じ脳卒中の一種です。発生頻度は全脳卒中のうち約1割ですが、発病すると死亡率は過半数を超えます。発症年齢は50歳代がもっとも多いのですが、脳出血や脳梗塞の場合は成人病に伴う病気が原因となるのに対して、くも膜下出血は若年層でも起こることがあります。
くも膜下出血の症状
くも膜下出血の症状は、突然の激しい頭痛が特徴です。後頭部から首筋にかけて異常な激痛におそわれ、嘔吐、けいれん、意識障害などが突然起こります。出血量が少なければ意識を失いませんが、吐き気、頭痛が続きます。脳内出血を併発すると、体の片側がまひしたり、失語症におちいることもあります。
くも膜下出血の原因
くも膜下出血の原因は、脳の表面を直接覆っている軟膜と、その外側を覆っているくも膜の間には、脳脊髄液が循環しています。脳の血管が破れて、ここの部分に出血が起こった状態がくも膜下出血です。脳の血管にできる脳動脈瘤の破裂が原因となることが最も多く、脳動脈瘤の大きさが直径4mm以上になると破裂しやすくなるといわれています。また、脳血管の奇形(脳動静脈奇形)が破れて出血する場合もあります。
くも膜下出血の検査
くも膜下出血の検査は、激しい頭痛、吐き気、意識障害などから診断できます。時間がたつと頸部硬直があらわれます。X線CT、MRI、血管撮影で出血の有無、状況、部位などを検査します。
くも膜下出血の治療
くも膜下出血の治療は、一刻も早い治療が必要です。くも膜下出血では、発病後1時間以内の処置がのちのち大きく響いてきます。このため絶対安静にして救急車で脳神経外科に運び、手術が必要か調べます。現在では脳動脈瘤破裂の場合は、破裂した動脈瘤の頸部をクリップでとめる手術が行なわれています。ただしこれは再出血防止が目的であり、破壊された脳組織が回復するわけではありません。脳の血管奇形が原因のときには、その奇形部分を摘出する手術またはガンマナイフによる放射線治療が行なわれます。
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