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副腎腫瘍(ふくじんしゅよう)

副腎腫瘍はまれな病気で、発生頻度は人口10万人に対して1.3~1.4人です。

副腎腫瘍(ふくじんしゅよう)

副腎は左右の腎臓の上にある小さな器官で、部位によって分泌するホルモンが異なります。表面部を皮質、内部を髄質といい、どちらにも腫瘍ができます。皮質にできる腫瘍を副腎皮質腫瘍、髄質にできる腫瘍を副腎髄質腫瘍と呼び、腫瘍によってホルモンが過度に分泌されますが、ホルモンの種類が違うので症状も異なります。

副腎にできる腫瘍には良性のものが多く、悪性のがんとなるのは約10%に過ぎません。

副腎腫瘍はまれな病気で、発生頻度は人口10万人に対して1.3~1.4人です。

副腎腫瘍の症状

副腎腫瘍の症状は、過剰分泌されるホルモンによって異なりますが、代表的なものにクッシング症候群、コーン症候群、褐色細胞腫があります。また共通する症状に高血圧があります。

クッシング症候群は、副腎にできた腺腫やがんによってコルチゾールというホルモンが過剰分泌され、さまざまな症状があらわれます。20~40歳の女性がかかりやすく、顔が満月のようになる満月様顔貌やからだだけ太って手足が細くなる中枢性肥満、月経異常などの症状が特徴的です。

コーン症候群は副腎皮質から分泌されるアルドステロンが過剰に出るために起きるもので、カリウムが欠乏するために筋力低下や四肢のまひ、さらに頭痛やめまい、脱力感などの症状があらわれます。

褐色細胞腫は副腎腫瘍の中で最も多く、カテコラミンというホルモンの過剰分泌によって、動悸、頭痛、発汗、めまいやふらつき、視力障害など、高血圧のさまざまな症状があらわれます。

副腎腫瘍の検査

副腎腫瘍の検査は、血液検査や血液生化学検査、尿検査などを中心に行ない、血液や尿などからホルモンの異常を検出します。

またX線CTやMRI、超音波検査などの画像診断により、副腎腫瘍の有無を調べます。

副腎腫瘍の治療

副腎腫瘍の治療は、手術により、一方の副腎を取り去るのが治療の基本です。

副腎皮質腫瘍は大半が良性なので、手術後、早期に回復することが見込めます。悪性の場合は、手術に加えて抗ホルモン剤による治療も行なわれます。

クッシング症候群では、反対側の副腎が萎縮し、機能低下を来しているので、副腎皮質ホルモン(ステロイド)剤が投与されます。また褐色細胞腫の手術では、血圧の変化が激しいので、血圧をコントロールする薬剤が用いられます。

副腎を取り除くことができない場合は、高血圧治療薬や心臓病の治療薬による内科的療法が用いられます。

副腎腫瘍は手術によって取り除けば治る病気です。手術後の経過はおおむね良好に推移します。

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