ウイルムス腫瘍(ういるむすしゅよう)
ウイルムス腫瘍(ういるむすしゅよう)
ウイルムス腫瘍とは、子どもにできる腎臓のがんですが、成人の腎臓がんとは違います。ドイツの外科医ウイルムスがこのがんを詳しく研究したことから、この名前が付けられました。
ウイルムス腫瘍の大半は、5歳以下で発病します。なかでも2歳から3歳にかけての発病が多く、肺や骨に転移しやすいがんです。発見が遅れると死亡率が高く、小児がんで死亡する子どもの約2割が、このがんによるものです。
ウイルムス腫瘍の症状
ウイルムス腫瘍の症状は、初期症状は腹部のしこりです。子どもの腹部は普通でもふくらみぎみなため発見が難しく、おなかがふくらみ過ぎてるのではと母親が気になって、診断を受けて見つかるというケースが多いのです。
まれに、血尿が出ることもあります。
ウイルムス腫瘍の原因
ウイルムス腫瘍の発生は、遺伝子が関係しています。大部分は遺伝しませんが、ウイルムス腫瘍を発生させる遺伝子が生殖細胞のなかにある場合は遺伝します。発生の原因は、胎児のときに腎臓になるはずの細胞が、何らかの原因で腎臓にならず、がんや肉腫に変化するものといわれています。
ウイルムス腫瘍の検査
ウイルムス腫瘍の検査は、問診や触診でもほぼ病気の存在が推測できますが、診断をより確実にするために、超音波検査やX線CTで調べることもあります。
ウイルムス腫瘍の治療
ウイルムス腫瘍の治療は、腫瘍ができているほうの腎臓を手術で摘出するケースもありますが、現在は化学療法、放射線療法の有効性が高く、ある程度転移していても、これらの治療法で治癒することが可能です。治癒率は90%以上となっています。一部には脳や骨への転移がしやすいものもありますが、その大半は別の腫瘍です。
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